みなさんはどんな好みで枕を選んでいますか?
ひと月に枕を2個も買うという人の話を聞いたことがあるのですが、
その人曰く、「枕が合うか合わないかは、素材が問題じゃないのかもしれない」とのこと。
どれだけ色んな素材の枕をとっかえひっかえ試してみても、
本当に自分に合う枕が見つからないという話でした。
前回(コチラ)紹介したように、枕の素材にはさまざまなものがありますが、
あまりに多くて、かえって選びにくいということもあるかもしれません。
枕を月に2個も買い替えていた人は、枕選びを実践していくうちに、
自分の枕選びの方法には、根本的な間違いがあると気づき始めたんですね。
正しい枕選びの第一歩を歩み始めたともいえるかもです。
実は、枕について意識の高い人の多くは、
素材よりも大事な要素があるということに、すでに気づいています。
オーダーメイド枕を注文した人に「枕の条件として重要なもの」を尋ねたところ、
最も多かったのが「高さ」でした。
さらに「硬さ」「寝返りのしやすさ」「材質」「肌触り」といった回答が続き、
枕選びに関しては素材だけでなく様々な問題意識があり、ポイントがあることがわかります。
ところで、さらに聞いてみると、気になる問題も浮かび上がってきます。
たとえば、「自分は昔から高めの枕が好き」とか、
「枕は硬いほうがいい」といった答えが返ってくることが多いのです。
せっかく、「高さ」が重要といっていながら、やはり好みが先行してしまう。
もちろん、好みを優先することも大切なことです。
枕の高さや硬さの好みは人それぞれですし、それを全く無視することはできません。
ただし、気をつけたいのは、それらを重視しすぎること。
高めが好き、低いのがいいという程度なら問題ないのですが、
「高い枕でないと眠れない」というところまでエスカレートしてしまうのは、
いささか問題ありといわざるを得ません。
そういうこだわりが、枕不眠の原因になっていることも考えられるからなんです。
こうでなければという思い込みが、枕選びを迷わせているのではないでしょうか。
そうした思い込みに気づいた上で、枕の様々な選ぶポイントを意識し、正しい枕選びへの意識を高めること。
これがぐっすり眠るためにはとても大切なんですね。