身体の約70%を占める体液が、十分に満たされ、サラサラと流れているとき、
私たちの身体は健康な状態にあります。
健康な身体は、栄養を吸収し、老廃物を排泄することで生命活動をしています。
毎日、よく食べて、きちんとトイレで排泄して生きている、ということですね。
快食・快眠・快便…これこそが健康の源というわけです。
健康な身体を維持するためには、水が必要なのですが、
本当に必要なのは単なる水ではなく、「生きた水」なんですね。
生きた水って、いったい何なのでしょうか。
それはズバリ、食べ物です。
たとえば野菜。
野菜の水分は、その野菜を生かしていた水です。
生かすために必要なものをすべて持っているので、できるだけ全部食べるのが正解。
皮には老化防止作用があるので、皮もなるべく剥かないほうがいいのです。
りんごやナシも、皮を剥いてしまうと酸化してどんどん赤くなり腐っていきますね。
この、酸化して腐っていくのが、つまりは「老化する」ということ。
ですから、野菜にしても果物にしても、そのまま食べるのが一番なんですね。
もちろん、農薬が使われているものもありますから、
食べるときは、よく洗ってからにしましょう。
さて、こうして口に入った食べ物は、胃で強力な胃酸と混ざり、
小腸や大腸を通るときに吸収された栄養が身体の細胞へと運ばれていきます。
このとき細胞は、いらなくなったものや老廃物を外に渡します。
細胞の内側と外側で、栄養と老廃物の交換をしているんですね。
こうして最終的に、老廃物は、汗や尿、便として身体の外に排出されるわけですが、
この一連の流れを担っているのが、体液なのです。
栄養素が細胞に取り込まれなければ、細胞は元気に働けないでしょう。
また、老廃物がすみやかに、スムーズに体外へ排泄されなくなったら、
身体にはさまざまなトラブルが起こってきますね。
便秘が続けば、身体が重く、肌のコンディションも悪くなるでしょう。
つまり、体液のおかげで、私たちは老廃物を体外へ出し、
食べたものを栄養素として細胞に取り込むことができ、元気で活動できる。
体液がいかに重要な役目を果たしているのか、おわかりいただけたのではないでしょうか?