パソコンを使うデスクワークが多い現代人ならではの悩みのひとつに、眼精疲労があります。
細かい神経を使うことが多い情報社会では、目の疲れを訴える人が増えていますね。
目の疲れは自律神経の働きが安定するかどうかにも関係が深く、首の横の筋肉も硬くなります。
普通、運動をすれば筋肉は縮んだりゆるんだりするのですが、長時間のデスクワークで神経を張りつめていると、筋肉は縮みっぱなしの状態が続き、縮みもゆるみもしない異常な状態でかたまってしまうんですね。
こうした目の緊張のゆるめ方を紹介しますので、早速実践してみてはいかがでしょうか。
◎準備体操
身体にさわる前に、まず準備体操を行いましょう。
胸の前で両手を合掌するように、向い合せにします。
手のひらの間は、少しだけ離しておきましょう。
手のひらで息を吸って、手のひらで吐くようにイメージしてください。
このとき、頑張って呼吸するのではなく、なんとなく呼吸する感じで。
だんだん手のひらの間の空気が膨らんだり、縮んだりするような感覚があればよいでしょう。
あまり意識を集中しすぎないことが大切です。
◎目の疲れを軽減する方法
準備体操が終わったら、次のステップでは、ひじの内側をさわってみます。
ひじの内側で、指先で弾いたとき小指までピシっと感じる1点があると思いますが、そのあたりをやさしく包み込んでください。
手のひらの真ん中とひじの間に隙間があるくらいがちょうどいいですね。
目が疲れていると、ひじの周辺の筋肉が硬く、冷たくなっているはずです。
ひじの内側の感覚も鈍く、おそらく最初はただ「手がさわっている」感じがするだけだと思います。
しかし、ひじの内側とさわっている手がうまく共鳴してくると、さわられているという内側の感覚のほうが、だんだん強くなってきて、そこが温かくなってきます。
このときの温かい感じこそが、内側から身体を感じるということ。
さらにゆるんでいくと、首の横の胸鎖乳突筋もゆるみ、首の横が温かくなり、さらに進むと首の横の表面が涼しくなってきます。
涼しくなるのは、そこからうまくエネルギーが発散できているということです。
初めてだと、ふれている間に力が入ってきがちなので、力んでいると思ったら、一度手を離してから再度ふれてみてください。
手をあてる時間は長くても2〜3分でOK。
シンプルですがとても効果の高い方法ですから、目のまわりをマッサージしたり、目薬をさしたりしても疲れがとれないときには、とくにおすすめです。
仕事の合間に、ひじを温めることを習慣にするといいですね。