ほんの100年程前、文明開化が起こるまでは、我々人間は日の入りとともに床につき、日の出と共に目覚める生活をしていました。
本来、人間の体というものは、睡眠のゴールデンタイムと言われる夜の22時には床につき、朝早くに起き、畑に出て身体を動かすではありませんが、朝から身体を動かすことを本能的に望んでいるのです。
今回のテーマは『一日の計は朝にあり』。朝早くに起きたら二度寝せずに一日の計画をたて、素敵な一日を迎えましょう!
◎なぜ、朝に計画をたてるといいの?
それは、朝が一番脳が活発に動いている時間だと言われているからです。
朝目覚めてからの3時間は脳が最も効率的に働くゴールデンタイムである、と主張している脳科学者もいます。
学生時代に「朝課外」などを経験した方も多いのではないでしょうか?
実はこの考え方は、すごく人間のリズムに適した勉強法でもあったのです。
朝早く起き、学校に向かい(朝日を浴びながら身体を動かし)、その後に頭を動かす。朝学んだことの方が、夜に詰め込んだことよりクリアに頭にはいったのではないでしょうか。
それは年を経ても変わりません。
◎早起きの睡眠サイクルで、毎日気持ちのいい生活
先程夜の22時以降が睡眠のゴールデンタイムと言われている、と申し上げましたが、正確には22時~4時が睡眠に最も適した時間と言われています。
朝起きてからの3時間が脳の活動のゴールデンタイムで、22時~4時までが睡眠のゴールデンタイムなのであれば、それにあわせた生活リズムを作ることが大切です。
働き盛りに無理をした人ほど、遅く寝る習慣から抜け出しにくいと思います。
ただ、できれば仕事のひと段落した50代からは、若い頃に無理をさせた身体をいたわる意味でも「本来、人間の身体が望んでいる」時間に合わせた生活をしてあげてください。
身体の望んでいる時間にあわせた生活リズムを作ると目覚ましなんてなくても、毎朝清々しい目覚めを迎えることができます。
<理想の生活リズム>
夜は22時までに就寝(睡眠のゴールデンタイムと言われる22時~4時までをしっかり摂る)。
朝は6時には起床し、近所を散歩したり、身体を動かしたりと活動的な生活を送る。
特にオススメなのがEテレで毎朝6:25~6:35の間で行われているラジオ体操です。
たった10分ですが、大きく深呼吸し、身体を大きく動かすことで、身体中へと血が巡り、頭の動きがより活発になります。
椅子にすわってもでき、場所も取らないのでとてもオススメですよ。
また、近所の散歩は、日の光を浴びるという意味でも効果的です。
強い光には生活リズムをリセットしてくれるので、夜に自然と眠くなるリズムを作ることができます。
曇りの日や雨の日の明るさでも問題はないので、散歩とまでは行かなくても、カーテンを開けて外を数分間眺めるだけでも有効ですよ。