さまざまな痛みや不調を根本から改善するために、役立つエクササイズ、それが背骨リセットです。
まずは、肩甲骨をほぐすエクササイズを紹介しましょう。
特別な道具や広い場所なども必要ないので、毎日、気軽に続けられますよ。
◎肩甲骨をほぐすエクササイズその1
背骨の可動性(背骨がどれくらい自由に動くか)と深い関係にある肩甲骨。
この肩甲骨をさまざまな方向に動かしていくエクササイズです。
コチコチに凝り固まった背中の筋肉(背骨についている筋肉)をほぐす効果があり、背骨を正しい状態に整えることができます。
①まず、脚を腰幅よりやや広めに開いて立ちます。
②息を吸いながら、両手を頭上に向かって突き上げます。
③息を吐きながら身体を右に倒す→息を吸いながら正面に戻る→息を吐きながら左に倒す
※左右に倒すとき、下半身がつられて動かないように注意することがポイントです。
◎肩甲骨をほぐすエクササイズその2
肩甲骨の外転と内転の運動です。
肩甲骨を前に向かってすべらせるように動かします。
背中を意識的に丸めることによって、縮こまりやすい胸椎の可動性を高めることができます。
①脚を腰幅より少し広めに開いて立ち、両手を胸の前で組みます。
②息を吐きながら胸を後ろに押し出し、背中を丸めます。
このとき、肩甲骨を前にすべらせるのがポイント
③息を吸いながら身体を起こします。
④息を吐きながら右肘を後ろに引き、上半身も右側に回旋→息を吸いながら正面に戻す→息を吐きながら左側に回旋
※反対側の膝を曲げると、スムーズに身体をねじることができます。
◎肩甲骨をほぐすエクササイズその3
今度は肩甲骨を内側に寄せることで、丸まっている背骨を伸展することができるエクササイズです。
「呼吸と肩甲骨、肋骨を連動させること」で、縮こまっていた胸が気持ちよく開きます。
①脚を腰幅に開いて立ち、お尻の後ろで手を組みます。
②息を吸いながら肩甲骨を内側に寄せ、両手を上げられるところまで引き上げます。
※手を上げることより、「肩甲骨を寄せ合うこと」を意識しましょう。
③息を吐きながら手を下ろし、正面に戻ります。
④息を吸い、吐きながら肩甲骨を下ろせるところまで引き下ろします。
※このとき、お腹が前に出てしまうと肩甲骨をうまく動かせないので、床に対して尾骨を突き刺すようなイメージで、骨盤をまっすぐ立てておくことがポイントです。