背骨の老化を早める原因として、怪我や姿勢の悪さが考えられます。
◎下半身と体幹の筋肉と背骨の健康の深い関係
背骨を安定させる筋肉の損傷や疲労によって、背骨が不安定な状態になり、さまざまな身体のトラブルにつながっていくのです。
たとえ、背骨をリセットするエクササイズで背骨を若返られることができたとしても、それを支える下半身、体幹が安定せず、放置しておけば、日々の生活の中で、背骨の老化が知らず知らずのうちに進んでしまいます。
だからこそ、下半身のストレッチや体幹のエクササイズが重要になってくるのです。
◎背骨は人間の身体の大黒柱
私たちの身体を家にたとえてみましょう。
身体という家の中で、背骨はいわば大黒柱の役割を担っています。
そして、下半身や体幹の筋肉は、骨組みや壁に相当する部分ですね。
それらをきちんとメンテナンスすることによって、大黒柱である背骨を健康に保つことができます。
頑丈で長持ちする家(=身体)のためには、大黒柱(背骨)と骨組み(下半身や体幹の筋肉)がしっかりしていることが要となるわけです。
◎体幹を強くして腰痛を改善
背骨の中でも、もっとも重力の影響(負荷)を受けるのが腰椎で、体幹の筋肉で守らなくてはいけない部分です。
つまり、体幹の筋肉を強くすることで、腰痛を改善することもできるのですね。
何年も腰痛に悩まされている人がいたら、ぜひ体幹に目を向けてほしいと思います。
痛み止めなどの服用で一時的に痛みから逃れたとしても、根本的な部分が改善されなければ、腰痛は何度でも繰り返されてしまうからです。
腰痛は腰椎だけの問題ではなく、それを支え守る筋肉と一緒に考えなくてはいけないということですね。
また、下半身の筋肉が不安定だったり弱かったりすると、立ったり座ったり、歩いたりといった日常生活の中での動作で、腰や膝を痛めてしまうことがあります。
とくに激しい運動をしているわけではないのに、なんとなく腰や膝が痛いという経験がある人は、下半身の筋肉が弱っていたり、不安定になっていることが多いと考えられます。
ですから、下半身の筋肉を安定させれば、日常動作が楽になり、腰痛だけではなく、膝の痛み、脚のだるさなど下半身によく見られる症状を改善することができるのです。