頑固な肩こりや腰痛は、日常生活に支障があるだけではなく、精神的にも辛いものですよね。
もう痛みやこりに慣れっこになってしまった、なんていう人もいますが、そもそも、腰痛や肩こりは背骨の老化が原因です。
つまり、腰痛や肩こりなどの不調と、背骨との関係を知り、固まった筋肉を揉みほぐしたり、ツボを押すなどのセルフケアが重要になってくるのですね。
◎背骨のトラブルが身体の不調の原因に
たとえば、頭が前に出た悪い姿勢を長く続けていると、首まわりの筋肉に負担がかかり、肩こりを招きます。
また、胸椎の可動性が落ちてくると、自律神経に影響が出て、咳や鼻水といったアレルギー症状が出たり、腰椎の歪みが便秘につながることもあります。
このように、ちょっとした背骨のトラブルが、さまざまな身体の不調の原因になっていることが多いのですね。
◎不調改善にマッサージが効果をあげる理由
たとえば肩こりの場合をみてみましょう。
頭が前に出て、背中が丸まった姿勢によって、頭を支えようと胸鎖乳突筋に負担がかかります。
それによって肩こりが発生しているのですね。
つまり、胸鎖乳突筋マッサージで筋肉を直接刺激すると、筋肉がやわらかくなり、形も変わってきて、本来の力を取り戻すことができます。
こうして筋肉がきちんと働くようになれば、頭が後方に下がりますね。
これにより姿勢がよくなり、周囲の筋肉への負担が解消されるため、肩こりがやわらぐというわけです。
触ったとき、痛みがある場所はこったり、老廃物が溜まっている証拠です。
マッサージは、ストレッチでは伸ばしきれない筋膜や筋肉をもむことで、本来の働きを取り戻す上で、効果が期待できます。
筋肉や内臓の状態が改善されれば、背骨も健康になり、姿勢もよくなって、気持ちも前向きに。
実際、セルフマッサージを行ったことで、「肩が軽くなった」「呼吸が楽になった」「気分がすっきりした」などという声が多く聞かれます。
無理して姿勢をよくしようとしなくても、頭や肩が自然に正しい位置になれば、過剰な筋肉の緊張や疲労を防ぐことができるのですね。
◎誰にでも簡単にできるセルフマッサージを行うときの注意点
セルフマッサージは誰にでも簡単にできるものですが、気をつけなくてはいけないこともいくつかありますので、チェックしておいてくださいね。
①痛みが強い部分はもみ返しが起こる可能性があるので、無理に行わないようにしましょう。
②指定された回数を目安にし、長時間刺激し続けないようにしましょう。
③血行がよくなることで気分が悪くなったりすることがあるので、不快な症状が出たら、すぐにマッサージを中止して休んでください。