肩こりとともに多いのが、肩の痛みです。
これは、背骨ともかかわりが深い肩甲骨の可動性の低下が主な原因。
付着する肋骨が動きにくくなり、腕、主に上腕骨の動きが制限されるために、肩に負担がかかって、痛みの症状が出るのですね。
◎肩の痛みを解消するセルフマッサージ
〈脇下マッサージ〉
脇の下のくぼみにある筋肉を刺激すると、肩と肩甲骨の位置が矯正され、痛みが楽になります。
①親指を脇の下にあて、他の4本の指で肩を挟むようにします。
②はさんだ圧はそのまま、手首を脇のほうへ返すようにして圧をかけます。
※肩の奥のほうに響くような感じがあればOKです。
〈鎖骨下マッサージ〉
大胸筋、小胸筋、鎖骨下筋をほぐしてやると、呼吸がしやすく、肩の痛みもやわらぎます。
①鎖骨の下、やや盛り上がっているところに手をあてます。
②上下にさする、円を描くようにもみほぐしましょう。
※硬くなっている部分をもむようにするといいでしょう。その際、強く押しすぎないよう注意してくださいね。
◎頭痛をやわらげるセルフマッサージ
緊張型頭痛、偏頭痛、群発性頭痛などさまざまな頭痛がありますが、ここでは、ストレスや不良姿勢、眼精疲労などが原因となる緊張型頭痛を改善するマッサージを紹介します。
〈首つまみ〉
①首の後ろに手をあて、深いところから皮膚をつまみます。
②硬さがほぐれるまで、無理なく続けましょう。
ゴリゴリとして箇所があれば、老廃物が溜まっている可能性があります。
※手が届きにくい首や背中は、ドライヤーで温めてみて。
筋肉だけではなく、ツボを温められるので効果が高まります。
◎腕のだるさやしびれを解消するセルフマッサージ
頭を支える斜角筋や肩甲骨周りの緊張から起こるだるさ、しびれを改善するマッサージです。
現代人は、スマホやパソコンの使いすぎで、斜角筋が緊張している人が多いんですね。
このマッサージは、疲れた腕にも効果を発揮してくれますよ。
〈斜角筋マッサージ〉
①鎖骨の上のくぼみで、胸鎖乳突筋の外側に指を置き、腕を上げて筋肉のい盛り上がりを確認しましょう。
※この段階で痛みがあるときは、マッサージはストップしてください。
②腕を上げたまま5〜10秒、持続的な軽い圧をかけます。気分が悪くなったら中止してください。